前回の「土ほぐし」で、土がふかふかになってきましたか? 土の感触が変わってくると、家庭菜園がもっと楽しくなりますよね!
今回は、そんなほぐした土に、野菜がすくすく育つための「ごはん」をあげるお話です。ホームセンターやネットショップで手軽に買えるアイテムを使って、土をさらに元気にしていきましょう!
野菜の栄養剤!「堆肥(たいひ)」を混ぜよう
人間と同じように、野菜も元気な体を作るには栄養が必要です。その栄養となるのが、堆肥(たいひ)です。堆肥は、落ち葉やわら、米ぬかなどを微生物の力で時間をかけて分解させた、土のサプリメントみたいなもの。
堆肥のすごい効果
- 土がもっとふかふかに!: 土の粒と粒の間に、空気の通り道や水の貯蔵庫を作ってくれます。
- 水がスーッと染み込む: ジョウロで水をあげた時、すぐに土に吸い込まれるのが良い土です。もし水たまりができたり、いつまでも乾かないなら、ちょっと要注意かもしれません。
- 微生物が元気に!: 堆肥は、土の中にいる良い微生物たちのごはんになります。微生物が増えれば、土はもっと生き生きとしてきますよ。
- 栄養の吸収を助ける!: 堆肥自体にたくさんの栄養があるわけではないのですが、微生物が栄養を野菜が吸収しやすい形に変えてくれるんです。
選び方と量
ホームセンターやネットショップには、牛ふん堆肥や腐葉土(ふようど)など、いろんな種類の堆肥が売っています。まずは「完熟堆肥」と書かれているものを選ぶのがおすすめです。これは、完全に発酵が終わっていて、そのまま土に混ぜても大丈夫なタイプです。
量は、畑の広さにもよりますが、1平方メートルあたり2〜3kgくらいを目安に混ぜてみましょう。袋に記載されている目安量を参考にしてくださいね。
今回、私が使ったのはこれです
土の酸っぱさを調整!「石灰(せっかい)」を混ぜよう
ほとんどの野菜は、土が「ちょっとだけ酸っぱい(弱酸性〜中性)」状態を好みます。日本の土は雨が多いので、自然と酸性に傾きがちなんです。土が酸っぱすぎると、野菜がせっかくの栄養をうまく吸収できません。そこで登場するのが石灰(せっかい)です。
石灰のすごい効果
- 土の酸度を調整する!: 土のpH(酸度)を野菜が好む状態に整えてくれます。
- カルシウムを補給!: 石灰はカルシウムを含んでいるので、野菜に大切な栄養もプラスできます。
選び方と量
初めての方には、効果が穏やかで扱いやすい「苦土石灰(くどせっかい)」や「有機石灰」がおすすめです。特に有機石灰は、土に優しいので安心して使えますよ。
量は、堆肥と同じく1平方メートルあたり100g〜200g**くらい(だいたいコップ1杯分くらい)が目安です。こちらも袋に記載されている量を守りましょう。入れすぎは逆効果になることもあるので注意してくださいね。
私が使っている有機石灰です。
混ぜるのが大切!
堆肥も石灰も、ただ土の上に置くだけではダメですよ。スコップやクワを使って、土としっかり混ぜ合わせることが大切です。深く混ぜることで、効果が全体に行き渡ります。
次回は、この「土ごはん」をあげた後の、大切なステップについてお話ししますね!お楽しみに!